きゃべつのはっぱ

日々の出来事や考え事の記録

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僕は雨が好きだ。

 

雨の中傘を差さずにお散歩したりもする。

 

友人からはおかしいと言われたりするが、ただ雨に打たれているだけだ。なんのおかしいことがあろうか。

流石に誰かと歩いている時に雨に降られたら傘を買うが、大抵買ったあとすぐに降り止む。

 

雨の日は色んな音がする。

草木を打つ音、車が水溜りをはねる音、自分の足が水を散らす音。

その音を聞きながら、あてもなくお散歩をするのだ。

同じ雨でも夜の雨の方がいい。

夜の雨は色んな音だけでなく、色んな光も作り出す。

信号機や街灯、車のヘッドライトを反射して、普段とはまた違った街の光を見ることができる。

 

雨の中お散歩をしていたら、ふと昔のことを思い出した。

 

友達と居残りをさせられた時だ。

遅い時間で学校から出るバスがなく、友達と次のバス停まで歩いていたら大雨に降られた。

お互い傘を持っておらずびしゃびしゃになりながらバス停まで行ったのだった。

エナメルバッグを使っていたせいで中に水が溜まり、携帯電話が水没した。

当時の私はあんまり悲しんでいなかったように思う。どちらかというと非日常を楽しんでいた。

その後携帯電話がどうなったのかもあまり覚えていない。

 

ただ友達と「どうしようもねえ!」と言いながらずぶ濡れになったいい記憶だ。