まだ今週始まったばかりだが、スキマ時間でサクッと読み終わってしまった。
この本は岩波新書の一冊。少し古い本だが、先日読んだ「バカの壁」にも関連した内容ではないかと思い選んだ。
この本の「わかる」対象は科学技術である。一般的な事象に対する「わかる」ではない。
そもそも科学技術の説明はどういった文法構造で説明されているのか、どれほどの正確さで説明されているものなのか、「わかる」にはどんな前提知識が必要なのか、「わかる」とはなんなのか……
そういった内容が説明されている本であった。
私自身は理系の人間であるため論文や科学記事の読み方はある程度雰囲気で心得ていたが、それを具体的に言語化されており改めて理解することができた。
これまで他人に自らの専門内容を説明するのが苦手であったため、どのような文章構造で説明すれば良いのかということを考え直すことができた。
「わかる」ということについて、この二週間で解像度がかなり高くなった。