なぜこの本を選んだのか。
それは昆虫の動画を見ていたら養老孟司氏が出てきたからだ。
どんな方かよく知らなかった。孟子みたいな名前だなぁと思いながら動画を見ていると「これがあの有名な『バカの壁』ですよ」と馬と鹿が書かれた壁が出てきた。
あの有名な、と言われてもさっぱりピンとこなかったので調べてみると「バカの壁」という本を書いていたらしい。しかもベストセラーなんだと。
なんだかこの方にも興味が湧いてきたので、読んでみることにしたのだ。
タイトルでもある「バカの壁」とは何なのか。
端的に表すと「何もわかっていないのにわかったつもりになって外界を遮断している脳内の壁」となるだろう。
では「わかった」とは何なのか。ここではただ頭の中に情報として知識が入っているだけの状態を指しているのではない。情報ではなくその物事の細かなディティールを知ることが「わかった」という状態だとしている。
現代人は雑学ばかり手に入れてわかったつもりになっているが、その細かな部分はなにも知らずに、「わかっている」と思い込んでいるから物事に主体的に触れようとしていない。
まずはわかっていないことを理解し、物事に触れて考えるべきだ。
こんな感じの内容だと私は読み取った。
とりあえず一通り読んでみたのだが、途中納得できない部分、理解できない部分がいくつかあった。何度も読み返して少しづつ咀嚼していきたい。